“コロナ社会”の前提を覆す事件だ。

 警視庁捜査二課は9月11日、詐欺などの疑いで東京都北区の「王子北口内科クリニック」院長、船木威徳容疑者(51)を逮捕した。

 警視庁担当記者の解説。

「容疑は、札幌市の50代女性ら3人に、ワクチンを接種したとする虚偽の書類を作成し、自治体から接種の業務委託料を詐取したというものです。女性らはワクチン接種には後ろ向きだったものの、『接種したことにしないと、何らかの不利益を被ると考えた』と話しています。船木らは、偽の証明書を『なんちゃって証明』と呼んでいました」


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 発覚のきっかけは、クリニックで接種を受けた患者らが「(接種で高まるはずの)抗体価が低い」「副反応がない」などと、北区に相談したこと。警察にも情報提供がなされ、今回の逮捕へと繋がった。

「クリニックには13都道府県、約230人分の接種記録が残っていましたが、船木は調べに対し、『ワクチンに見せかけて生理食塩水を投与していた』などと供述している。実は、筋金入りの“反ワクチン派”だったのです」(同前)

 一体、どんな経歴の人物なのか。関西の超名門・灘高出身の船木。旭川医科大を卒業後、札幌徳洲会病院勤務などを経て、2011年にクリニックを開業した。

「フェイスブックには坊主頭のカツラを被った写真を載せるなど、親しみやすい一面も見せている。在宅医療にも熱心とされ、地元患者からの評判も悪くはなかったようですが……」(同前)