政治資金を所管する寺田稔総務相(64)の関係政治団体「寺田稔竹原後援会」で故人が会計責任者を務めていた問題を巡り、寺田氏が国会で虚偽の答弁をした疑いがあることが「 週刊文春 」の取材でわかった。同後援会の代表者について、寺田氏は「現在はまだA氏が代表者でございます」と答弁しているが、10月21日に「週刊文春」の取材に応じたA氏は「いまは辞めた」と証言していた。


国会答弁に立つ寺田氏 ©時事通信社

 寺田氏は元財務官僚で、岸田文雄首相率いる宏池会の創設者・池田勇人元首相の孫娘・慶子氏と結婚。今年8月の内閣改造では、首相の右腕として重要閣僚である総務相に起用された。

「週刊文春」は 10月6日発売号 などで、慶子氏が代表の政治団体「以正会」の人件費を巡る“脱税疑惑”を報じてきた。 10月20日発売号 では、大臣秘書官・迫田誠氏への取材音声などを基に、中坂智明秘書(現公設第二秘書)らに対する報酬の“上乗せ金”を、「以正会」経由で支払っていたことは源泉徴収を避ける目的があった旨を指摘。これに対し、寺田氏は国会で「秘書を通じて、ある請負者に支払った」などと答弁し、疑惑を否定している。

 さらに、 10月27日発売号 では、「寺田稔竹原後援会」が故人を会計責任者とし、収支報告を行っていた問題を報道。寺田氏は同後援会の代表者について、11月1日の参議院総務委員会で「現在はまだA氏が代表者でございます」と断言していた。

 だが、実際はどうなのか。

 2014年から竹原後援会の代表者となったA氏は、酒造業を営む傍ら、池田勇人元首相の娘婿である池田行彦元外相の秘書を務め、寺田氏の初当選後も支援を続けてきた。

 現在は90歳を優に超えるA氏。果たして本当に代表を務めているのか。

 10月21日、自宅を訪ねると、息子がA氏に取り次いでくれ、夫人同席のもと、A氏本人が取材に応じた。