2018年下半期(7月〜12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。いいね!部門の第4位は、こちら!(初公開日 2018年11月2日)。

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 シリアで武装勢力に拘束されていたジャーナリスト、安田純平さんが解放された。

 すると、またしても自己責任論が噴出した。おかえりなさい、安田さん。おかえりなさい、自己責任論。

「自己責任」という言葉が流行語大賞のトップテン入りしたのは2004年である。イラクで拘束された日本人3人に対して投げかけられたのだ。

あのとき、誰が「自己責任論」を言い始めたのか?

 特筆すべきは(あのときは)小泉純一郎首相や首相周辺、つまり国のトップたちほど「自己責任」を声高に問うていたことだ。あそこから時代が変わったんじゃないか? と思うほど。


人質事件について質問される小泉首相 ©︎AFLO

 今回私は、当時の朝日・読売・毎日の紙面をあらためて調べてみた。

「イラクで3邦人誘拐 イスラム過激派か 自衛隊の撤退要求」(朝日新聞 2004年4月9日)

 緊迫した情勢はこの4月9日から、4月16日の「人質の3人解放」(朝日新聞)まで7日間続いた。

 では政治家による「自己責任論」はいつから出たのか。新聞をチェックして言葉を拾っていこう。※肩書は当時のもの。