IOCトップなどへのパイプの太さから、電通のオリパラ関係者が頭が上がらなかったという高橋氏。その生活は“貴族”そのものだったという。政界関係者が話す。

「高橋さんは幼稚舎から入学した生粋の慶應ボーイで、世田谷区の自宅は数億円する豪邸です。愛車はおそらく1億円近いベンツの最高級車のマイバッハで、他にもベンツが3台あり、エプロンをつけたお手伝いさんの女性やお抱えの運転手も家には常駐しているという正真正銘の世田谷貴族です。六本木のアークヒルズで、最高級和牛を看板にした2万円のディナーコースがある高級ステーキ店を経営しており、菅前首相などの政界の大物や旧知の記者などを招き、よく会食をしていました」

電通の部下を連れていったのは魚民

 有力者たちを相手には金に糸目をつけない生活をする一方で、部下からは「ドケチ」とも言われていたという。電通関係者が苦々しい表情でこう語る。

「10年ほど前、高橋さんと汐留の電通本社でばったり会い、『よし飯を食いに行こう!』と誘われて事業の責任者と当時30代ぐらいの中堅社員5人でついて行ったことがあります。汐留には電通の元社員が経営する店や、社員行きつけの高級店もたくさんあるのに、連れていかれた先はまさかの魚民。その後〆で連れていかれたのも富士そばでした。電通社員は1年めでも魚民にはまず行かないのでガッカリしましたよ」

「本当はお金ないんじゃないの?」と疑う社員もいたようだが、その電通関係者は高橋氏について無駄なお金をビタ一文払いたくないというタイプなのではと推測する。

「お金持ちの方はケチだと言いますが、高橋さんはまさにそういう感じでした。確かに電通の部下はもともと言いなりですから、高い食事をおごってもしょうがないのは事実。相手によって高級ステーキから魚民まで使い分けるとは、さすがフィクサーと言われるだけのことはありますね(笑)」

 開催から1年後に浮上した、オリンピックの“黒いカネ”疑惑。スポンサーの選定に、高橋氏の口利きはあったのだろうか。真相解明が待たれる。

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))