「コート外での様々なことは、この大会で結果を残すための大きなモチベーションになっています」

 9月12日にテニスの全米オープンを制した大坂なおみ(22)は大会中、そう語っていた。黒人差別が関係する事件の犠牲者の名を記したマスク姿で入場するなど、差別への抗議を続けた大坂。その精神的な支えになっていたのが、準決勝、決勝とスタンドで応援していた恋人の米国人ラッパー、コーデー(23)である。


3度目の四大大会制覇を成し遂げた ©共同通信社

「昨年度の収入は約1500万円でしたが、今年はグラミー賞で2部門にノミネートされた気鋭のアーティスト。インスタのフォロワー数は大坂の160万人をしのぐ200万人と、若者のカリスマになりつつある。ラッパーと言っても酒や薬物に溺れず、自身の厳しい生い立ちや社会問題について歌うなど比較的マジメな印象です」(芸能記者)

 全米オープンの会場では「警察の予算を削減しろ」など、政治的メッセージの入った服を着ていたコーデー。7月中旬にはケンタッキー州の検事総長宅前の座り込み抗議行動に参加し、逮捕されてもいる。

「5月には『BLM運動』の発端となったミネアポリスに大坂と出かけ、デモにも参加している。この旅行はスタッフにも知らせていなかったため、大坂はSNSに投稿した写真をすぐに削除した。同時期にコーデーはツイッターで『沈黙が裏切りであるときが来た』とキング牧師の言葉を引用し、大坂はそれをリツイートもしている。批判にも屈しない、大坂の人種差別への戦いに大きな影響を与えています」(テニス担当記者)