事故で急逝した「コービー」と大坂の交流

 大坂の心の拠り所となる人物はもう1人いる。今年1月に事故で急逝したNBAのスター、コービー・ブライアント(享年41)だ。

「大坂は表彰式後、『試合後に必ず着ていたジャージー。私に強さを与えてくれた』とコービーのジャージーに着替えた写真をSNSにアップしていた。大会中はラケットバッグにもコービーの喪章パッチをつけていました」(同前)

 コービーは亡くなる半年ほど前から大坂と親しく交流するようになり、昨年の全米オープンではコーデーと一緒に大坂に声援を送っていた。黒人の地位向上にも尽力し、人種の垣根を越えて全米から尊敬を集めるレジェンドだった。

「大坂が試合で負けた後、『アーユーOK?』と激励メールを送ることもあった。大坂もNBAのスター候補の黒人高校生と対談するなど、すでに競技の枠を超えたスターになりつつある」(同前)

 大坂は全米オープン直前のコービーの誕生日にツイッターでこう追悼していた。

「またここで試合を見てもらいたいのに。さびしい」

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年9月24日号)