大谷が球団に愛想をつかすことになった理由とは

 大谷は2023年オフにフリーエージェント(FA)になる。エンゼルスは来季まで大谷と契約する権利を保有する。慌てて再契約する必要はなかったものの、15年以上もMLBで活動する代理人によると、6月22日を境に事態は風雲急を告げているという。

「球団は悠長に構えられなくなりましたね。大谷がチームの勝利を渇望しているのは明らか。エンゼルスに強化の展望や戦略が見えない限り、再契約には応じないでしょう」

 球団は今春のキャンプ中、大谷サイドとの交渉で、マックス・シャーザー(メッツ)のメジャー史上最高4330万ドル(約49億円、以下もレートは当時)を超える年俸が前提であると伝えた。これをベースにした5年以上の長期契約の好条件であっても、エンゼルス残留は難しいのか――。

 大谷は2017年オフのメジャー挑戦時、あと2年待って金銭面で年齢制限がない25歳になって渡米すれば、2億ドル(約220億円)超の契約が取れるとの評価だった。それがメジャー3年目まで最低保障の5000万円程度の年俸と承知の上で、エンゼルス入りした。

「損得勘定を度外視した決断に、多くの米国人が理解できないと言っていました。しかし、お金に無頓着なのが大谷なんです。今では日米企業と提携し、野球以外で年間25億円近い収入があるそうです。移籍先を金銭面だけで決めないと思います」(同前)

 今年6月には大谷が慕っていたジョー・マドン監督が解任された。今の二刀流のスタイルを確立した恩師だ。

「マドンは起用法で大谷の意思を全面的に尊重していました。早々とクビを切った球団に、大谷は愛想を尽かしつつあると思います。エンゼルスも今回の強硬な続投志願を目の当たりにした。チームに強さを求める大谷を慰留することを半ば、諦めてもおかしくありません」(同前)