現役成績は通算8勝19敗59セーブ ©文藝春秋

「感謝しています。自分はすごく運のいい男だと思います」

 こんな謙虚な言葉の主は、中日の新監督に就任した与田剛氏(52)。今回の人事は、親会社の中日新聞関係者が「本人が一番驚いたでしょうね」と言うほど、想定外の展開だったようだが、なぜ彼に白羽の矢が立ったのか。

 与田氏は89年のドラフト1位で中日に入団すると、90年シーズン当初から星野仙一監督(当時)にストッパーを任され、当時日本最速の157キロを記録した剛球を武器に31セーブの大活躍。新人王と最優秀救援投手のタイトルを獲得したが、酷使が祟ったのか故障に泣かされ、96年以降は3球団を渡り歩き、00年に阪神で引退した。

 ユニホームを脱いでからの経歴は華やかだ。01年にNHK野球解説者に就任。さらに09年から2年間、星野氏が初代で山本浩二、山田久志、梨田昌孝、原辰徳と球界を代表する顔が起用されてきた、NHK日曜夜のスポーツ番組のキャスターに抜擢された。