東レは19日、ロケット部品を製造するイタリアのAVIO(アヴィオ)SpAと、炭素繊維の原糸を長期供給する契約を結んだ、と発表した。欧州アリアンスペースが開発中の次世代ロケット「アリアン6」や「ヴェガC」向けに、固体燃料を入れるタンク(モーターケース)の素材として最長2027年まで供給する。契約額は明らかにしていないが、数十億円規模とみられる。

 東レによると、炭素繊維は鉄の4分の1の軽さしかないにもかかわらず、強度が10倍あるのが特徴。これまでゴルフクラブのシャフトなどに採用されてきたが、最近は自動車やロケットを含む航空機に採用が広がっている。

 東レは炭素繊維関連事業を中期的な収益拡大を牽引(けんいん)する「戦略的拡大事業」と位置づけており、新規用途の開拓やグローバル展開を急いでいる。