インドの国内旅行市場は今後、年平均約11%増のペースで拡大し、2020年には480億ドル(約5兆3851億円)規模に達するとの予想が出ている。米グーグルのインド法人グーグル・インディアと米ボストン・コンサルティング・グループが共同調査報告書で示した。インドではホテルのインターネット予約など旅行関連の電子商取引が急伸し、市場の成長を後押しするとみられる。現地紙エコノミック・タイムズなどが報じた。

 同報告書の予想を項目別にみると、最大の売り上げ規模は航空分野で年平均15%の伸びが続き、20年には約300億ドルに達するもようだ。ホテル分野は同13%の伸びで20年に130億ドル、鉄道分野は現在とほぼ同水準の50億ドルと見込まれる。

 同国ではスマートフォンの普及や電子決済の拡大に伴い、国内旅行市場では飛行機や鉄道のチケット発券、ホテルの予約、旅行情報の検索などでデジタル化が進み、市場を牽引(けんいん)するとみられている。特にホテルのネット予約は、20年まで年平均25%増と急伸する見通しだ。グーグル・インディアの幹部は、20年にはホテルの宿泊予約で3室に1室がネット経由になるとの見方を示す。

 旅行情報の入手方法もネット化が進んでいる。調査の一環として行われたアンケートでは、雑誌やカタログなどの情報を好むと答えた人が全体の12%にとどまったのに対し、ネット情報の方が役立つとの回答者が57%に上る。

 同報告書によると、インドでは多くの消費者が旅行を重要なイベントと位置付け、数週間前から計画を練り、情報を入手するために平均で17の旅行予約サイトを閲覧するという。グーグル・インディアの幹部は、地場旅行サイト業者には今後、顧客の希望に沿った旅行プランの提供など、サービス向上が一段と求められると指摘した。(ニューデリー支局)