▲2017年12月に発売となった、マツダの国内フラッグシップモデルであるCX-8。受注状況はすこぶる良好だという。今回は公道で試乗する機会を得たので、インプレッションをお伝えする
▲2017年12月に発売となった、マツダの国内フラッグシップモデルであるCX-8。受注状況はすこぶる良好だという。今回は公道で試乗する機会を得たので、インプレッションをお伝えする マツダの現行モデルの中で最もスタイリングが良い

伸びやかなボディとプラットフォームが特徴的なマツダ CX-8。その恩恵として各部を最適な場所へ配置することができた。
結果、マツダのラインナップで最もスタイリングが良いのでは、と感じた。
横置きエンジンらしい短めのフロントビューとAピラーからリアにかけてのバランスが良い。スポーティでありながら、ラグジュアリーで落ち着いた雰囲気である。
基本的には北米などで導入しているCX-9のプラットフォームと同様であるが、驚くほど性能が良くなっている。
インテリアも落ち着いた質感で、ユーザーの満足度を高くしている。
今回は4WDと2WDのモデルに試乗することができた。それぞれのインプレッションをお届けする。


▲CX-8はマツダの現行モデルの中では、最もスタイリッシュであると言っても良いはずだ
▲CX-8はマツダの現行モデルの中では、最もスタイリッシュであると言っても良いはずだ 4WDモデルと2WDモデルの差

■ 4WDモデル(XD L Package)
我々が最初にドライブしたモデルは、最上級の6人乗りXD L Packageの4WD仕様である。
ポジションを整えエンジンを始動する。改良型のSKYACTIV-D 2.2はとても静かだ。アイドリング時の静粛性は間違いなくCX-5やアテンザよりも高い。
走り始めてすぐに踏切へと差し掛かる。凹凸が激しくボディ剛性をチェックするには最適だ。ボディ剛性が弱いとバイブレーションを起こし、サスペンションも意図した動きにならない。
今までのマツダ車はリアのアームやダンパーが突っ張っていたのだが、CX-8はしなやかになったようでサスペンションもスムーズに良く動く。
続いて起伏のある小さな橋を通過する。上って下ると、「どっしり感」や「しっかり感」を感じることができた。これも今までのマツダ車では得られなかった乗り心地だ。
かなりバージョンアップした様子が低速時からよくわかり、ここでもモデルに合った質感の高さを感じることができる。
国道の合流でグッと加速する。トルクが大きくなった2.2Lエンジンであるが、ステアリングを取られることはなくしっかりと直進性を保っていた。
回転を上げたときのエンジンノイズもアテンザやCX-5よりも一段と抑えられていて、フラッグシップ感を感じることができる。
高速道路へ合流する際も本当に速く、乗り心地が良い。コーナでも不安なくグッとボディを安定させることができる。静粛性も抜群だ。
ドライバーは乗員に不安を与えることなく、軽快さを感じながらステアリングを握れるのだ。
正直言ってここまで車が良くなるとは想像もしていなかった。長距離をドライブしたくなるそんな仕様である。


▲改良が加えられた2.2Lディーゼルエンジンはとても静かである
▲改良が加えられた2.2Lディーゼルエンジンはとても静かである

■2WDモデル(XD PROACTIVE)
続いて2WD仕様の試乗だ。4WDよりも車重が70㎏ほど軽いので、通常であればハンドリングを含めて軽快であることが予想される。
先ほど同様、踏切を通過する。4WDに比べてリアからの突き上げがあり、どっしり感は減少する。
しかもトルクが大きいために、アクセルを踏み込むとハンドルが少しばかり取られる。まぁ低速だからこんなもんだと思っていたが、国道に入ってグッと加速した際にもハンドルが右に取られる。
しかし、高速道路で一定のスピードを保ち走行している分には全く不満はない。リアが若干浮き気味な接地感だが、4WDに比べればというレベルである。
立ち上がりの加速時などでステアリングが取られやすいようだ。
CX-8はリアが大きい。だからフロントだけの動力になると、ハンドリングばかりを優先したセッティングではどうしても不安定になってしまうのだろう。
2WDと4WDの各グレードの新車価格の差は20数万円である。フラッグシップモデルらしい上質な走りを味わうには、4WDモデルが適していると感じた。


▲落ち着いた質感のインテリアは、オーナーの満足度を高めてくれるはずだ
▲落ち着いた質感のインテリアは、オーナーの満足度を高めてくれるはずだ
▲CX-8はデザインと高級感において、2WD・4WD問わず期待して良いモデルだろう
▲CX-8はデザインと高級感において、2WD・4WD問わず期待して良いモデルだろう 【SPECIFICATIONS】

■グレード:XD L Package ■乗車定員:6名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:2188cc
■最高出力:140(190)/4500 [kW(ps)/rpm]
■最大トルク:450(45.9)/2000 [N・m(kgf・m)/rpm]
■使用燃料・タンク容量:軽油・74L
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:6AT
■全長x全幅x全高:4900x1840x1730(mm) ■ホイールベース:2930mm
■車両価格:419.04万円(税込)
■グレード:XD PROACTIVE ■乗車定員:7名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:2188cc
■最高出力:140(190)/4500 [kW(ps)/rpm]
■最大トルク:450(45.9)/2000 [N・m(kgf・m)/rpm]
■使用燃料・タンク容量:軽油・72L
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6AT
■全長x全幅x全高:4900x1840x1730(mm) ■ホイールベース:2930mm
■車両価格:353.7万円(税込)

【関連リンク】
マツダ CX-8(現行型)のカタログはこちらtext/松本英雄
photo/篠原晃一