▲ルノーのスポーツモデルなどを手がける“レーシングコンストラクター”ルノー・スポール(R.S.)が送り出すルーテシアのハイパフォーマンスバージョン。ベーシックなシャシースポールとレーシーなチューニングが施されたサーキット仕様のトロフィーに加え、中間グレードのシャシーカップが登場した
▲ルノーのスポーツモデルなどを手がける“レーシングコンストラクター”ルノー・スポール(R.S.)が送り出すルーテシアのハイパフォーマンスバージョン。ベーシックなシャシースポールとレーシーなチューニングが施されたサーキット仕様のトロフィーに加え、中間グレードのシャシーカップが登場した 3つのシャシーを選べる悩ましのホットハッチに

フランスのホットハッチ本舗が、2017年下半期からルーテシアR.S.をマイチェンし、シャシーカップを復活させる。
当初は標準グレードのスポールと強化版カップの2種類だったが、後に過激なトロフィーが加わり真ん中のカップはカタログ落ち。今やスポールは受注生産とはいえ、3つもの異なるシャシーを顧客に選ばせるラインナップとなった。
シャシーカップで狭い峠道を攻め出すと、トロフィーと違うキャラに気づかされる。つい我を忘れて突っ込みがちにさせる後者の限界の高さ・タフさは鳴りを潜め、シャシーカップではスキール音が早々と上がる。
同じ18インチでもダンロップのスポーツマックスを履いたカップは、公道の速度域でより分かりやすく楽しめる仕様。
パワーもトルクも+α、ステアリング・レシオもやや速くて、車高を落として乗り心地よりコーナリング姿勢の安定を目指したトロフィーは、限りなくサーキット走行会仕様なのだ。
しかしマージンをもって楽しむにはカップの方が適しているだろうし、サーキットではタイヤを履き替えればいい話だ。
キレ味やパンチ力でトロフィーに半歩ほど譲るところはあっても、より柔らかめ志向の乗り心地や快適性という、あちらにないものはある。
ピーキーに過激化するだけがホットハッチに非ず。日常的に楽しめて、エントリーユーザーを受け入れてナンボ。そんなルノー・スポールの哲学がブレないからこその、3シャシー展開だ。
どれを選ぶか、数寄者は大いに悩みたい。


▲フルLEDヘッドランプとリアLEDランプを新採用。フロントバンパーやアルミホイール(シャシーカップ、トロフィー)も新しいデザインとされた
▲フルLEDヘッドランプとリアLEDランプを新採用。フロントバンパーやアルミホイール(シャシーカップ、トロフィー)も新しいデザインとされた
▲ブラックを基調としレッドのロゴやステッチをアクセントとしたスポーティなインテリア。シート表皮のデザインも新しくなっている
▲ブラックを基調としレッドのロゴやステッチをアクセントとしたスポーティなインテリア。シート表皮のデザインも新しくなっている
▲アルミブロックの直噴1.6Lターボを搭載。シャシースポールとシャシーカップは200ps/240N・m、トロフィーは220ps/260N・mを発生する
▲アルミブロックの直噴1.6Lターボを搭載。シャシースポールとシャシーカップは200ps/240N・m、トロフィーは220ps/260N・mを発生する

【SPECIFICATIONS】
■グレード: TROPHY ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1618cc
■最高出力:162(220)/6050[kw(ps)/rpm]
■最大トルク:260(26.5)/2000[N・m(kgm)/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6DCT
■全長x全幅x全高:4105x1750x1435(mm) ■ホイールベース:2600mm
■車両価格:329万円
■グレード: CHASSIS CUP ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1618cc
■最高出力:147(200)/6050[kw(ps)/rpm]
■最大トルク:240(24.5)/1750[N・m(kgm)/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6DCT
■全長x全幅x全高:4105x1750x1435(mm) ■ホイールベース:2600mm
■車両価格:309万円
■グレード: CHASSIS SPORT ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1618cc
■最高出力:147(200)/6050[kw(ps)/rpm]
■最大トルク:240(24.5)/1750[N・m(kgm)/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6DCT
■全長x全幅x全高:4105x1750x1435(mm) ■ホイールベース:2600mm
■車両価格:284万円

ルノー ルーテシア(4代目)のカタログはこちらtext/南陽一浩
photo/向後一宏