殺処分される寸前に救われた猫や犬を対象にしたフォトコンテスト、「命をつないだ♡ワンニャン写真・動画コンテスト2021」が7月末まで作品を募集しています。

一般社団法人ペットフード協会が公表している「全国犬猫飼育実態調査(令和2年)」によると、現在犬猫を飼っている人にペットの入手先について尋ねたところ猫は25%、犬は76%がペットショップやブリーダーなどから購入したと回答。その一方で猫は27,108頭、犬は5,635頭が行政によって殺処分されています。
※参考:環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」(令和元年度)

そうした現状を打破するために行われているのが同フォトコンテストで、コンセプトは「買わずに飼ってね」。猫や犬を飼いたいと思った時にペットショップなどの業者から買うのではなく、保護された犬猫の里親になったり地域猫の世話をする選択肢があること、そしてその素晴らしさを知ってもらうことを目的に2010年から毎年開催されており、2021年の今年は12回目を迎えます。

応募した作品はすべて公式サイトに掲載されて一般投票が行われるほか、著名デザイナーの森田恭通さん、噺家の桂文枝さん、はっちゃん日記などで知られる写真家ユニットの八二一(はにはじめ)さんら審査員によって入賞者を選定。10月には入選作品などを一般公開する展示会が大阪で開催されます。

同フォトコンテストは保護動物の飼育を呼びかけるだけでなく、犬猫との出会いの場になっているのも特徴。作品の応募者は自身が飼っている犬猫だけでなく、里親を探していたり一時的に預かって欲しい犬猫の写真&動画も掲載することができ、作品ページから外部サイトへ誘導する機能を通じて、毎年たくさんの新しい家族が出会うきっかけの場として役立っているといいます。

応募方法は犬猫の写真または動画を撮影して、公式サイトの応募フォームからエントリーするだけ。被写体は行政・動物愛護団体・個人ボランテイアから譲渡された犬猫、町で保護した犬猫、さくらねこ(TNRで耳先がカットされた猫)、地域猫に限られますが、ペットショップなどの業者から購入した犬猫でも被災動物の場合は応募することが可能。応募できる写真の数は原則1人10点までとなっていますが、里親探しや一時預かり先を探している犬猫の場合は何点でも応募することができます(動画の場合は1点のみ)。

コンテストの主催者は、行政による犬猫の殺処分ゼロを目指して毎年全国数千匹の野良猫に無料で不妊手術を施し、個体数が増えないようにする取り組みを行っている公益財団法人「どうぶつ基金」。後援には環境省や大阪府などの公共機関が名を連ねており、各賞に選ばれた作品の応募者には賞金や賞品が贈呈されます。

<各賞一覧>
・環境大臣賞×1名 (賞状+賞金+賞品)→ 10万円相当
・大阪府知事賞×1名(賞状+賞金+賞品)→ 2万円相当
・理事長賞×1名  (賞状+賞金+賞品)→ 2万円相当
・審査員特別賞×1名(賞状+賞金+賞品)→ 2万円相当
・入選×21名(賞状と記念品)

応募資格は不問で、2021年7月31日まで作品を募集中。
インターネットによる投票やコメント受付期間は8月31日までとなっています。

どうぶつ基金によると、今から12年ほど前には年間約30万頭の猫と犬が殺処分されており、そうした現状を何とかしたいとの思いから始めたのが「買わずに飼ってね」をキャッチフレーズにした「いのちつないだワンニャン写真・動画コンテスト」。現在その数は10分の1にまで減少し、殺処分ゼロのゴールが見えてきた状況なのだそうで、「今年もコンテストを通じて変わらぬ愛にあふれた作品を残していきたい」としています。