ゴールデンウィークが終わると、次の祝日は7月17日の「海の日」。約2ヶ月間も祝日がない日々がしばらく続くことを考えると、「もう一度あの時に戻りたい」「なんだかやる気が出ないなぁ〜」という気分になってしまいますよね。しかし、そんな思いを抱くのは人間だけでなく、猫も同じかもしれません。SNSでは「あぁー、やってらんねー。」というコメントと共に投稿された下記の写真が注目を集めています。

そこに写っているのは、壁にもたれかかったまま、ぼーっとしている1匹の黒猫の姿。黒すぎて表情を確かめることはできませんが、だるそうに座り込み時が止まったかのようなシルエットからは、心にぽっかりと穴が開いたような虚無感が漂ってきます。

この写真はゴールデンウィーク最終日となる5月7日(日)にTwitterへ投稿され、本記事の執筆時点では1万を超える”いいね”を獲得。写真を見たユーザーからは「猫も大変なんですね」「哀愁が漂いすぎ」「そんな日もあるよね」「5月病ですかね」など、失意の底に沈む猫に共感した人々からたくさんのメッセージが寄せられています。

写真を投稿したのは、2匹の保護猫と暮らしている飼い主(@kuroneko071975)さんで、写っているのはそのうちの一匹・黒猫の「ちょび」くんです。

その佇まいが疲れ切った人間のように見えることから、大きな注目を集めていますが、もちろん、ちょびくん自身が本当にやる気がない…という訳ではありません。この姿勢を違った角度から見てみると、足を丁寧に揃えたこのようなポーズになっているのです。

こうやって見るとダルそうというよりは、まったりと休憩しているような姿勢で、見る角度によって猫の印象は大きく変わってしまうことが分かります。実際、これはちょびくんが休んでいる瞬間を捉えた写真で、遊び疲れた後によく見られる日常的な光景なのだとか。

むしろ、この写真を投稿した時にやる気が出なかったのは、猫ではなく飼い主さんの方。何でも今年のゴールデンウィークは「地獄の連休」と表現するほど辛い時間を過ごしていたそうで、写真に込めた「あぁー、やってらんねー。」という一言は、ちょびくんの姿を借りて、飼い主さんの気持ちを代弁したツイートなのだと言います。

そして「やる気のない猫」と思われたちょびくんの性格は、ドジな所もあるけれど、やんちゃで、お話が好きで、甘えん坊な子。飼い主さんのお家にやってきたのは里親会からの譲渡がきっかけで、「ちょび」という名前は、ボランティアの人がとある漫画のハスキー犬「チョビ」とドジな所が似ている事から、仮で呼んでいた名前。お家にやってきた時も名前が決まっていなかったために、「ちょび」のまま迎え入れることになったのだとか。

飼い主さんのTwitterには、そんな黒猫・ちょびくんと、三毛猫・モモちゃんの日常が綴られています。