猫には人間と同じように、レム睡眠(浅い睡眠)とノンレム睡眠(深い睡眠)という2種類の睡眠状態があることが分かっていますが、夢を見ているかどうかは科学的に明らかにされていません。しかし、猫が眠っている時はヒゲや手足をピクピクと動かしたり、「むにゃむにゃ」と寝言を発したり、尻尾をパタパタと振ったりすることがあることから、夢を見ている可能性が高いとする向きもあります。

埼玉県深谷市の中古車屋「イーカーズ」のお店にいる猫ちゃんは、寝ている時の仕草がとっても個性的で、「猫も夢を見る」説を裏付けるような動きを披露。なんと、バイオリンを弾いたり、弓を引いているように手を動かしながら眠っているのです。

左手はまっすぐに伸ばしたまま、右手だけ何度も手前に引く動作を繰り返しているこの猫ちゃん。手が瞬間的に震えたり振動しているのではなく、明らかに「何か」をしているような流れる動きのため、「もしかして起きているのでは?」と思ってしまいそうですが、顔を見るとお目々がしっかりと閉じられているので、眠っているということは間違いなさそう。

とは言え、猫が起きている時にこのような動きはしないため、一体どのような夢を見ているのか気になるところです。店長さんの話によると、これは昔から猫ちゃんが眠っている時によくする動きなのだそうで、熟睡している時はあまり見られないけれど、熟睡していない時は半分くらいの確率で発動。時間はその時々でバラツキがあるものの、だいたい3分〜10分くらいこのような動きをしていると言います。

このユニークな動き(寝相?)をする猫ちゃんの名前はピピくん。マイペースな性格でチャームポイントは二重あご。普段は同居している6匹の保護猫ちゃんたちと、一緒に遊んだり、ご飯を食べたり、お昼寝したり、たまに接客したりと、自由気ままに過ごしています。

ピピくんがお店で暮らすようになったのは、店舗の裏で弱りきって鳴いているところを、従業員によって発見されたのがきっかけ。お腹が空いていそうだったことから、ご飯をあげてみるとすっかり懐いてしまい、過去にたくさんの猫を保護していた経験のある店長さんが、お店の中で保護することを決意。その後も縁があって保護した猫が1匹1匹と増え続け、今では7匹の猫たちが生活しているのだそう。

そんな猫まみれの同店。敷地内にはピピくんの可愛さを伝えたいとの思いから「ネコ飼っています」と書かれた巨大なイラスト入り看板を設置しているほか、電光掲示板には「社長はハゲです!!」という謎メッセージが表示されるなど、中古車とは関係のない情報が目を引く地元では知られた存在。最近はメディアでも取り上げられるようになり、猫だけを目当てに来店する人が増えたことから、小さなコンテナハウスで猫と触れ合える無料スペースを公開しているのだとか。

中古車屋らしからぬ独自路線をひた走るイーカーズさん。従業猫たちにどのような思いを抱いているのか聞いてみると、「山ほどあります。ありすぎて書ききれないと思いますが、一言で言うと、我々人間という下等生物は所詮、ネコ様に飼わせて頂いている下僕なので、こちらからネコ様にお礼をいつもお伝えして、常に感謝の気持ちを持っております。」と、ユーモアたっぷりに猫への感謝の気持ちを語ってくれました。