猫は好奇心旺盛で遊ぶのが大好きな動物。人間にとっては戯れるようなモノや空間でなかったとしても、猫にかかれば簡単に玩具や遊び場になってしまうことがあります。

音楽教室の先生をしている猫バカ日記(@cute_satuki_mei)さんが、最近SNSに公開した動画に映っているのは、なんと楽器のドラムセットに乗っている猫ちゃんたちの姿。タム(太鼓)やシンバルの臭いをクンクンとかぎながら、自由に動きまわる光景はまさに猫の遊び場のようです。

猫ちゃんたちの動きを見ていると、見知らぬ場所を探索しているようにも見えますが、ドラムの上で遊ぶのは今回が初めて…という訳ではありません。実は飼い主さんのお家では4匹の愛猫と、保護猫団体から預かっている5匹の猫(成猫1匹+子猫4匹)がいて、預かり猫たちは専用部屋で過ごすのがライフスタイル。ドラムはレッスン室とリビングの間に置いてあり、普段から自由に立ち入りできる場所ではないのだそうですが、隙を見て脱走しリビングにやってきた時は、必ずドラムで一遊びするのがお決まりのパターンになっているのだとか。

ドラムには猫が飛び乗るスペースがたくさんあるので、さながらキャットタワーで遊んでいるような光景でもありますが、この後、猫ちゃんたちは2〜3分ほどドラムの上を動き回って満足してしまったのか、すぐに追いかけっこを始めてしまったと言います。

しかし、猫ちゃんたちは何故ドラムで遊ぶようになったのでしょうか。飼い主さんに聞いてみると、初めて預かり部屋から解放した時、いつの間にか遊んでいたのだそうで「我が家の猫達もそうやって子猫時代は遊んでいたので、ビックリはせず「あなた達もね♡」という感じでした。今ではまったく乗らなくなりましたが、子猫にとってはいいアスレチック、キャットタワーなんでしょうね。」と回答。どうやら成猫になるとドラムへの興味が薄れていってしまうようで、幼い時期にしか見られない貴重な光景なのかもしれません。

普段預かり部屋で過ごしている猫たちは、学生が中心となって保護活動や里親募集を行っている団体「にゃんこおたすけ隊 」からやってきた子たち。飼い主さんが同団体のことを知ったのは今から4年ほど前、当時高校生だった代表のインタビュー記事を新聞で見たのがきっかけで、その時感じたのは「素晴らしい活動をされている学生さんがいるんだな」という普通の感想だったと言います。しかし、その後に自分も猫を飼う立場になって、代表のSNSアカウントを目にした時に「私も何か出来ることはないか」と思ったのが、預かりボランティアをしてみるきっかけになったのだそう。