イギリス南西部に位置するウェールズの都市ブリジェンドで、外から帰ってきた猫の首輪に脅迫めいたメモが取り付けられていたと話題になっています。

Gandalf(ガンダルフ)という名前のこの猫は、白いベンガルとロシアンブルーの交配種。
人間が大好きでとても社交的な性格だというガンダルフは、外に出て近所をパトロールするのが日課になっていました。

飼い主のクリスさんがある日、いつものように家に帰ってきたガンダルフに目をやると、首輪にセロテープでビニール袋が貼り付けられているのに気づきます。
そして、その中には3枚のメモが入っていて、こう書かれていました。

■1枚目のメモ
猫は家で飼って下さい!!! あなたの猫は毎日私の家に来て、テーブルから食べ物を取り、ソファーを引っ掻き、ノミを撒き散らしています。(続く)

■2枚目のメモ
私は窓を開けっ放しにすることもできません!!! 正直うんざりしています!!!
もし再び家であなたの猫を見かけたら、どこか遠い所へ連れて行くと断言します!!!

■3枚目のメモ
あなたの猫は夜も私の家に泊まって台所で寝ていますよ。猫にご飯をあげた方がいい。
猫の「ガンダルフ」の首輪に付けられていた3枚の脅迫メモ
実際に取り付けられていたメモ (Wales News)

どうやらガンダルフはパトロール中に他の家に侵入して、我が物顔で振る舞っていた様子。

メモの内容からは被害にあった近隣住人の怒りが伝わってきて、最後には猫の誘拐もほのめかしているため、これを受け取った飼い主さんはさぞかし怖い思いをしたことでしょう。しかし、ガンダルフには危害が加えられた様子はなく、文面からも猫を無理やり追い出しているようには思えないことから、心優しい人なのでは……という気がしなくもありません。

実はこの騒動が起こる前、最近ガンダルフの体が少し大きくなったことに気づいた飼い主さんが、首輪に「餌を与えないでください」というメッセージを貼り付けたそうです。つまり今回のメモは、それを見た近隣住人が「いや、あなたの猫は私の家にやってきて、食べ物を食い散らかしてるよ。家でご飯をあげてないんじゃないの?」といった返答の意味も込めて書いているようなのです。

飼い主のクリスさんはメモの内容について、「ガンダルフはノミを持っていないし、ご飯だってきちんと与えている」とメディアの取材に反論。
その一方で「彼が他所様のお宅に入り込むのは図々しいことだと理解しているが、そんなことをしているとは知らなかったので、対処のしようがなかった」とも述べています。

日本では猫を完全室内飼いしている割合は約76%にものぼりますが、イギリスでは家と外を自由に行き来させている飼い主さんも少なくないといいます。そのため、飼い猫が近隣住民によって盗まれてしまう事例がたびたび報告されており、今年の1月には他人の猫を餌付けして首輪を差し替え、自分の猫にしようとした人物が裁判で訴えられる出来事もあったほど。

今回、渦中のネコとなったガンダルフ。飼い主さんは家から出すのが危険であると考えているため、現在は自宅の中で過ごさせるようにしているのだとか。