2010年にゲームが発売、2013年にはアニメ化された大ヒット作『ダンガンロンパ』。学園に閉じ込められた少年少女たちが「コロシアイ」をさせられるという血生臭いストーリーが人気を博しました。個性豊かなキャラがたくさん登場する中、一際ズレた感性を持っているのが「石丸清多夏(いしまるきよたか)」という男子生徒。物語の清涼剤とも言える彼の魅力に迫ってみましょう。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■ほとんど空回り!?「大真面目な性格」

 この作品に登場する生徒たちは、全員が「超高校級」と呼ばれる才能を持っています。「アイドル」「野球選手」「御曹司」などなど、誰もが羨むものばかり。そんな中、石丸は「超高校級の風紀委員」と呼ばれています。その才能とは、簡単に言うと「大真面目」。「コロシアイ」を強要される非日常の中でも規律を重んじる彼は、「学生は勉強のプロであるべき」と自主的に勉学に励んでいます。・・・確かに言動は模範的ですが、周囲から浮いているのも事実。もちろん彼もそのことを自覚しており、「クラスメイトに話しかけても会話が長続きしない」という年相応の悩みを抱えています。他人の意見を気にしない直情的な性格に見えますが、人間関係について悩んだりもする。そのギャップが石丸の魅力のひとつなのです。

■学生というより軍人「品行方正な容姿」

 規律に手足が生えたような男「石丸清多夏」。もちろんその容姿もかなりの「風紀委員」っぷりです。まず目を引くのが、その身にまとう真っ白な学ラン。そこには一点のシミもシワもありません。見た人の目をくらませる制服の他、「風紀」と書かれた腕章や胸元に輝く勲章、足元を引き締めるブーツ、刈り上げた短髪など、その姿は学生というよりもはや「軍人」。しかしその容姿も、いわゆる「制服萌え」の人の心をグッと掴んでいるのです。

■あの暴走族も心を開いた「友達思いの優しさ」

 周りに威圧感を与える性格と容姿のせいで距離を置かれてしまう彼ですが、自ら壁を作っているわけではありません。むしろ彼自身はかなりオープンで社交的。規則を押し付けるのも相手を思っての行為に過ぎないのです。校則どころか法すらも破る不良中の不良、「超高校級の暴走族」と呼ばれる「大和田紋土」という男子生徒とも、耐久サウナ対決という暑苦しいにも程があるバトルを経て、互いに「兄弟」と呼び合う絆を築きました。友達のために涙し、心を震わせることのできる熱い人情も、石丸の大きな魅力と言えるでしょう。

■顔中の穴という穴から・・・「豊かすぎる感情表現」

 普通にしていれば太眉の凛々しい美丈夫ですが、石丸の魅力の真骨頂はその喜怒哀楽にこそ表れます。大口を開けて笑うくらいならまだいいのですが、困惑すれば滝のような汗を流し、号泣すれば涙どころか鼻水・涎までも垂れ流す。そんな彼の様子はネット界隈で「顔面スプリンクラー」と呼ばれている始末・・・。しかしそれが石丸の良い所。いかなる時もカッコつけたり斜に構えたりせず、自分の感情をストレートに表現する素直な彼に胸をキュンキュンさせている女子も多いハズです。

■暑苦しい人柄の裏にある「悲しい過去」

 周囲の人間に対してほとんど好意的な石丸ですが、「天才」を目の敵にしているという一面もあります。その理由は、かつての内閣総理大臣である祖父の存在。異例のスピードで出世したその男は、一時の慢心により国のトップから転落。石丸家も落ちぶれてしまいました。自らの祖父を「誰よりも尊敬し、誰よりも憎む人物」と評する彼は、祖父を超えるために勉学に励んでいるのです。「努力を積み重ねる凡才」として世界を変えたい。愚直ながらも自分の道を貫き通す彼の信念に、女性だけでなく男性も胸を打たれたのではないでしょうか?

 世界観を受け継いだ続編が作られ、グッズ展開も順調な『ダンガンロンパ』。「石丸清多夏」の新たな魅力も、今後どんどん発見されると嬉しいですね。


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★記者:あかる(キャラペディア公式ライター)