千葉県内の複数の幼稚園で入学願書などが盗まれた事件で、千葉市内など三つの幼稚園に侵入し入園願書を盗んだなどとして、窃盗と建造物侵入などの罪に問われた東京都葛飾区西新小岩1、無職、内野俊輔被告(24)の判決公判が8日、千葉地裁で開かれ、内藤尚子裁判官は「転売目的で悪質」などとして、懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役4年)の有罪判決を言い渡した。

 量刑理由で内藤裁判官は「あらかじめガスバーナーやドライバーを準備し、転売目的で3度にわたり園籍簿などを盗んでおり、大胆かつ悪質。生活費目的の身勝手な動機に酌量の余地はない」と指弾。「250人を超える園児や保護者などの個人情報が記載されており、保護者らに与えた不安感の大きさも看過できない」とした一方、「一部被害品が還付されている、実際には名簿は転売されず不正な利益を得ていない、謝罪し反省している」などとして、執行猶予付き判決とした理由を述べた。

 判決によると、内野被告は個人情報の記載された書類を盗む目的で1月10〜11日、松戸市内の幼稚園の出入り口の施錠を外して侵入し、入園願書109枚を窃取したほか、1月23〜24日、千葉市中央区内の幼稚園に出入り口の施錠を外して侵入し、入園願書11枚と園児生活調査票11枚を窃取。2月21〜22日、船橋市内の幼稚園に腰高窓の施錠を外して侵入し、園籍簿5冊を盗んだ。

 さらに2月9日、船橋市内の病院に侵入し、マイナスドライバーでレジをこじ開けて現金を盗もうとした。2月24日、船橋市内の幼稚園に盗んだ園籍簿を利用し公衆電話から電話をかけ「名簿屋だが、園籍簿を中国人が欲しいと言っている。50万円で買い取ってくれなければ中国人に売る」などと脅した。