市原市議会が今年7月、市議会議員の斉藤直樹氏に対し市内に居住実態がなく議員資格を有していないと議決し、これを不服とした斉藤氏が審査の申し立てを行っていた問題で、千葉県が市議会の議決を取り消す裁決を行ったことが分かりました。
 これにより、市議会議員の職を失職していた斉藤氏は議決があった7月31日に遡って復職することになります。

 市原市議会事務局によりますと、県の裁決結果は28日付けで29日に市議会あてに郵送で届いたということです。

 裁決を受け、市原市議会の鈴木友成議長は「裁決は真摯に受け止める」とする一方、「斉藤議員には市議会が可決した議員辞職勧告決議案の重みについて熟考のうえ、進退について判断していただきたい」とのコメントを出しています。

 裁決では「一定の場所が住所に当たるか否かは、客観的な生活の本拠としての実態を備えているか否かによって決定すべき」と過去の判例を引用した上で、「市原市議会は申立人の斉藤氏が裏付けのために提出した資料を十分に検討せず、市内の住所が斉藤氏の住所であることを簡単に否定し、十分に考慮したとは到底いい難い」などと議決を取り消した裁決の理由を説明しています。

 斉藤氏は今年3月、市原市にあった住民票を横浜市を経て東京都江東区に移していたため、市議会の特別委員会が斉藤氏の被選挙権を審査しました。

 そして、今年7月31日の市議会の本会議で特別委員会から「斉藤議員は被選挙権を有しない」とする報告があり、斉藤氏の資格決定を採決した結果、「議員の資格を有しないこと」が議決され、斉藤氏は市議会議員の職を失職していました。