数年後、成田空港の拡張工事のため集団移転となる千葉県多古町の「一鍬田」地区。
 二度と戻ってこない地区の日常や風景などを切り取った写真展が、多古町の公共施設で開催されています。

 写真展は、新進気鋭の写真家・斉藤小弥太さんが、空港の拡張で移転対象となっている一鍬田地区の様子を移転後も覚えていてほしいという思いを込めて、地区内で撮影した約30の作品が展示されています。

 滑走路の建設工事のため取り壊される予定の神社や、夕日に照らされた落花生畑、豊かな自然に囲まれ、楽しそうに談笑する女性たち。

 国内外でドキュメンタリー写真を撮影してきた斉藤さんらしい、温かみのある写真が並ぶ一方で、移転は「悔しい」という文字とともに、日向で猫をなでる女性の写真もあり、どこかはかなさも感じさせます。

 写真展「一鍬田」は、多古町多古のコミュニティプラザ展示ホールで11月30日(水)まで開催されています。