覚醒剤取締法違反の罪に問われているアイドルグループKAT-TUNの元メンバー・田中聖被告に対し、千葉地裁松戸支部は2月27日、懲役1年4か月の実刑判決を言い渡しました。

 元アイドルの田中聖被告(37)は、2022年6月、千葉県柏市の自宅で覚せい剤を使用したほか、その翌日に柏駅付近で覚せい剤の粉末を所持したとして、覚醒剤取締法違反の罪に問われています。

 これまでの裁判で田中被告は起訴内容を認めていて、検察側が懲役2年を求刑したのに対し、弁護側は「再犯のおそれはない」として執行猶予付きの判決を主張していました。

 田中被告はこれまで、別の覚醒剤取締法違反などの罪で名古屋地裁で執行猶予付きの判決を受けています。

 27日の判決公判で、千葉地裁松戸支部の本間敏広裁判官は、「執行猶予期間中にもかかわらず、10日足らずでまたしても覚せい剤への親和的な動機から犯行に及んだ。言い分があるにしても法を軽視していて、それ相応の責任非難に値する」と指摘し、懲役1年4か月の実刑判決を言い渡しました。