県内の住民らによる大飯原発3、4号機(おおい町)の運転差し止め訴訟控訴審で、名古屋高裁金沢支部は、内藤正之裁判長ら裁判官三人の交代を求める住民側からの忌避申し立てを却下した。十三日付。住民側はこれを不服とし、最高裁に抗告する。
 住民側は口頭弁論があった五日、東京大地震研究所の纐纈一起(こうけつかずき)教授らの証人尋問申請が却下されたため、その場で裁判官三人の忌避を申し立て、十日に理由書を提出していた。
 金沢支部の石川恭司裁判長は却下理由について「(申し立ての理由が)裁判所の証拠採否に対する不満を述べるものにすぎない」と述べている。
 訴訟では、四月の口頭弁論で、住民側の証人として出廷した前原子力規制委員会委員長代理の島崎邦彦・東大名誉教授が、関電の地震想定について「過小評価の可能性があり(算出方法に)大変な欠陥がある」と証言。住民側は島崎氏の主張を裏付けるためにも、纐纈氏らの証言が不可欠だと訴えていた。