第九十九回全国高校野球選手権三重大会は三日目の十六日、四球場で一回戦十一試合が行われた。昨年は初戦で敗れた三校連合チームの桔梗西青峰が、夏の初勝利を飾ったほか、昨年の優勝校・いなべ総合が順当に勝ち上がった。十七日に残りの一回戦八試合、十八日に二回戦八試合が、いずれも四球場で予定されている。
◆連合チーム、練習のハンデ克服
 二〇一五年に発足した名張桔梗丘、名張西、名張青峰の合同チーム「桔梗西青峰」が、夏の大会で初勝利を挙げた。試合後、球場内に名張桔梗丘の校歌が流れると、横一列に整列した選手たちは笑顔で歌い始めた。
 流れを引き寄せたのは、主将の山下哲平捕手(名張桔梗丘三年)のプレー。八回1死二、三塁の場面、三ゴロで本塁封殺。「流れがきた」と山下捕手。春の練習試合では1−6で負けた朝明に勝利を確信した瞬間だった。
 合同チームのため、週三回しか顔を合わせて練習できない。名張西、名張青峰は校舎が同じだが、名張桔梗丘は車で十五分ほど離れた場所にあるため、互いの校舎へ出向いて練習してきた。
 しかし、合同での練習時間は一日に長くても二時間ほどに限られた。全員が高い意識を持って練習できるようにしようと、主将同士が連絡を取り、練習内容や監督の考えを伝え合い、チームの完成度を高めた。
 来年三月に名張桔梗丘、名張西は閉校するため、合同チームでの出場は今年で最後となる。「最初から甲子園を目指してきたから、最後まで甲子園を目指したい」。山下捕手は躍進を誓った。

 (目黒広菜)