四日市公害訴訟と新潟水俣病訴訟で原告側の弁護士を務めた2人の対談が16日、四日市市安島の市立博物館であり、80人が当時の様子を聴いた。
 2人は四日市公害訴訟弁護団事務局長の野呂汎(ひろし)さん(86)と、新潟水俣病第1次訴訟弁護団幹事長の坂東克彦さん(84)。
 新潟水俣病は、メチル水銀で汚染された魚介類を食べた住民が神経障害を患った。熊本県の水俣病から9年遅れで公式確認された。坂東さんは「水俣の二の舞いになると危機感を持った。裁判でなければ決着がつかないと思い、患者を説得した」と振り返った。
 四日市公害訴訟の判決から24日で45年となる。野呂さんは「四日市の判決には新潟と似た部分があった。教訓として公害を忘れてはならない。生き字引として残っている人たちが動いてくれたら」と語った。
 対談は「四日市公害と環境未来館」が企画した。市立博物館では24日まで、企画展「四日市公害写真展」(中日新聞社後援、観覧無料)が開かれている。

 (吉岡雅幸)