伊東の温泉を海路で運んで江戸幕府に献上したという史実を再現する「伊東温泉『和田の湯』江戸献上プロジェクト」が十五日、伊東市内であった。
 同市玖須美地区にある和田の湯会館で、市内最古の温泉の源泉汲(く)み式を行い、樽(たる)に詰めた三百リットルをリヤカーに載せ、伊東港まで約五百メートルの道のりをパレード。港でヨット四隻に積み込んで出港した。
 ヨットは神奈川県の三崎漁港に停泊した後、横浜沖、羽田沖を経て十六日に東京・夢の島マリーナに到着。温泉を車両に積み替えて佃島へと運び、徳川家とゆかりある住吉神社に奉納された。
 伊東市史などには、一六五〇(慶安三)年に和田の湯が江戸幕府に献上されたとの記述がある。この史実を基に「江戸開府四百年」を記念して二〇〇三年から玖須美文化振興会がプロジェクトを始め、今年で十五回目となった。
(杉本三佐夫)