オンブズ、2075万円返還請求
 富山市議会の政務活動費不正問題で、二〇一五年度に当時の五会派に不当な支出があったとして、同市のNPO法人「市民オンブズ富山」が、各会派に総額二千七十五万円を返還させるよう、森雅志市長に求める訴訟を富山地裁に起こした。市議会の政活費問題を巡る住民訴訟は初めて。
 市民オンブズ富山の代表理事、青島明生弁護士が十九日、市内で記者会見し明らかにした。オンブズの会員で同市の男性二人が原告となり、六月三十日に提訴した。
 市民オンブズ富山は四月、一五年四〜九月に五会派で不正や不適切な支出があったとして、総額二千二百七十八万円を返還させるよう市長に求める住民監査請求をした。市監査委員は五月、自民会派の百一万円を不適切と指摘したが、その他の請求は棄却していた。今回の訴訟は、監査請求で返還された額と議員が自主返納した額を除いた分を対象とした。
 青島弁護士は「棄却の際に、個々の支出の正統性を吟味できる資料が公開されていない。(市監査委員と)見解の違いがあり、納得できない部分がある。今回の訴訟を政活費の問題を市民が考える材料にしたい」と強調した。第一回弁論は九月十一日。