彦根西高校の百三十周年記念式典と校舎のお別れ式が二十日、彦根翔西館高(彦根市芹川町)と旧彦根西高(同市池州町)でそれぞれあった。卒業生ら有志でつくる実行委員会が企画。在校生や卒業生らが臨み、伝統をかみしめた。
 彦根西高は一八八六(明治十九)年、私立女子校として開校。彦根町立高等女学校から県立彦根高等女学校と校名、場所を変更した。一九一〇(同四十三)年から現在地に移り、昭和期には校舎が焼失したことも。旧彦根西高の現校舎は八〇(昭和五十五)年に完成した。
 二〇一五年に最後の入学生を迎え、翌年、芹川町にある彦根翔陽高と統合して一六年に彦根翔西館高が開校。生徒たちは彦根翔陽高の敷地内で学び、旧彦根西高のグラウンドを部活動などで使っている。
 記念式典には、三年生約百五十人が出席。茶谷不二雄校長は「慣れない環境や解体工事などで不安や苦労があったと思うが、皆さんの成長する姿を見るとうれしい限り」と伝えた。生徒を代表して生徒会長の西居明星(あかり)さん(17)が「百三十年の母校の伝統を心に深く刻み、責任と誇りを持って過ごしていきたい」と述べた。
 お別れ式は、卒業生を中心に約百五十人が参加。旧校舎を見て回り、玄関の上にある校章を降ろした。一九五六年卒業の山崎美江子さん(80)=同市清崎町=は「校舎は新しくなっているけれど、懐かしさが込み上げてきた。次の世代の子どもたちにも、彦根西高の文化を受け継いでほしい」と願った。
 (木造康博)