松本深志の二枚看板として、チームを引っ張ってきた二年生の双子投手。この日も、兄の小林綾(りょう)投手と弟の絃(げん)投手が継投したが、準決勝には進めず涙をのんだ。
 昨夏の大会でも、一年生ながら二人そろってベンチ入りを果たした。サヨナラ負けした準々決勝。三回にエースから綾投手が継投し、三番手の絃投手との双子リレーで存在感を示した。
 「負けたくない身近なライバル」。昨秋以来エースの座を争ってきた二人は口をそろえる。昨夏の悔しさを胸に、冬場は走り込みや筋力トレーニングに励んだ。体重は二人とも八キロ増え、球速も140キロを超えた。心も体も一回り大きくなって挑んだ二度目の夏だった。
 この試合、「1」を背負う綾投手が先発。前半は相手打線を無得点に抑えたが、六回の先頭打者に外角の直球を捉えられ、三塁打を浴びた。連打を許し、「自分の力不足」と嘆いた。
 八回に継投した絃投手は「自分の投球で流れをつくりたい」と力投したが、九回2死二塁から内角の直球を中前に運ばれ、土壇場で追加点を与えてしまった。
 「1点も取られない投手になりたい」と綾投手。絃投手は「無失点にこだわらず、勝てる投手になりたい」。最後の夏に向け、さらなる成長を誓った。

 (水田百合子)