二〇二三年春の北陸新幹線敦賀開業に向けて福井、滋賀両県は二十日、北陸−中京間の移動料金軽減を目指し、連携することで一致した。敦賀開業後に福井−名古屋間の特急料金が上積みされる見通しのため、JR西日本などの関係機関に働き掛けていく。

 滋賀県彦根市で西川一誠知事と三日月大造・滋賀県知事との懇談会があり、三日月知事が提案した。福井から名古屋に向かう場合、現行では在来線の特急「しらさぎ」が五千七百円(所要時間百二十八分)、米原駅で東海道新幹線に乗り換えると指定席分も含め六千百二十円(同百分)となっている。滋賀県がこの日公表した試算では、敦賀開業後、福井−敦賀間を北陸新幹線、敦賀−米原間をしらさぎ、米原−名古屋間を東海道新幹線で乗り継いだ場合、運賃・料金は八千二百六十円。所要時間は最速で九十九分になるという。
 懇談で三日月知事は、福井−名古屋間の特急料金の変化を示しながら両県の連携強化を打診。西川知事は「利用者の料金に問題が生じないよう一緒に取り組みたい」と答えた。
 一方、福井側は敦賀開業の効果を最大限に波及させるため、県境付近の市町、民間団体による交流会の開催や教育旅行の共同誘致を提案し、合意した。訪日外国人客の両県滞在を促そうと、敦賀港へのクルーズ船寄港に向けた営業に取り組むことも確認した。
 (成田嵩憲、山本洋児)