石川県珠洲市飯田町の「飯田燈籠(とろ)山祭り」が二十日、にぎやかに開幕し、山車の上に大小の台と人形が飾られた高さ十六メートル、重さ五・五トンの燈籠山をはじめ九基の山車が引き出された。太鼓と笛、かねの祭りばやしが響き渡り、町内は祭りムード一色に染まった。
 燈籠山には日本神話に登場する「武甕槌命(たけみかづちのみこと)」の人形が乗せられた。日中、法被姿の町民らが「ヤッサー、ヤッサー、サーヤッサー」と威勢のいい掛け声を上げながら、山や山車を引いた。夜には、吾妻橋の上に勢ぞろいし、人形やちょうちんに明かりがともされ、幻想的な光景が描かれた。
 祭りは春日神社の祭礼。神々に夕涼みのお出ましを願い、お参りしたのが始まりとされ「おすずみ祭り」とも呼ばれる。二十一日も山車が町内一円を運行し、二十二日未明まで練る。 (近江士郎)