警察庁と日本自動車連盟(JAF)が、四月に実施したチャイルドシートの使用状況の調査で、県内使用率は昨年より約10ポイント低い66・8%にとどまった。法律で六歳未満はチャイルドシートを使用する義務がある。県外では使用していない子どもが死亡する事故が発生しており、JAFは「命を守るため正しく使用してほしい」と呼び掛けている。
 県内の「不使用」を種類別にみると、車のシートに着座25・3%、チャイルドシートに固定せずそのまま着座3・7%、保護者の抱っこ2・8%、大人用シートベルト着用1・4%だった。
 県内の調査は、県警とJAF三重支部が四月二十五日、津、鈴鹿の両市内の商業施設の駐車場計二カ所で、目視などで確認した。
 愛知県一宮市の県道では五月九日午後二時三十五分ごろ、市内の女性(72)の軽乗用車が中央線を越え対向車線のガードレールの支柱に衝突する事故が発生。同乗のひ孫の男児(2つ)と友人の女性(78)が死亡した。愛知県警によると、車内にチャイルドシートはなかった。
 警察庁によると、昨年あった六歳未満が自動車同乗中に巻き込まれた交通事故で、チャイルドシートを使用していない子どもの致死率は、使用している場合の約十一倍だった。
 子どもを車に乗せる場合は、年齢や体格に合ったシートを使うことが、けがを防ぐには大切。助手席はエアバッグが成人用に設計されているため、子どもの場合は衝突時に被害が大きくなる恐れもあり、チャイルドシートの使用徹底が求められている。
 (鈴鹿雄大)