氷見市博物館は二十二日、太平洋側で使われていた木造和船一隻を、同市中田の市文化財センターで初公開した。日本海側の海や川の和船約三十隻を所蔵、展示するが、太平洋側は初めて。月一回のセンター開館日に見学でき、次回は八月二十六日。
 今回の和船は、東京都千代田区立九段中等教育学校(旧都立九段高校)が千葉県勝浦市で行う伝統の臨海合宿の遠泳で使われた監視船「第三鏑木(かぶらぎ)丸」(長さ五・四メートル、幅一・四メートル)。一九七四年に建造され、二〇一三年まで活躍した。
 同校の同窓会報で、受け入れ先を探していることを知ったOBで氷見市博物館の大野究(もとむ)館長(55)が申し出て今月十七日に寄贈を受けた。臨海合宿は一年生が参加し、約三時間の遠泳に挑み、男子は赤ふんどしで泳ぐのが恒例という。
 大野館長は「遠泳に参加したことを覚えている。木の接合に日本海側の和船は漆を使うが、太平洋側の和船には木の皮が使われているなどの違いを見てもらえると思う」と話している。市文化財センターは入場無料。 (武田寛史)