第99回全国高校野球選手権長野大会は23日、長野市の長野オリンピックスタジアムで予定されていた松商学園と佐久長聖の決勝が、雨のため24日に順延になった。今大会の順延は初めて。県高野連によると、決勝の順延は少なくとも過去40年間ないという。両校はそれぞれ軽めの練習メニューで調整し、決勝に向けて再度気持ちを高めた。決勝は24日午前10時から同球場で行われる。
◆佐久長聖 映像で特徴確認
 佐久長聖は佐久市の同校に戻り屋内練習場で調整。対戦相手のこれまでの試合も映像で確認し、打線や投手の特徴を共有した。
 野手陣は、相手の二枚看板投手の攻略に向け、打撃練習に時間を費やした。外角の力強い直球と縦の変化球の対策に重点を置き、鋭いスイングで広角に打ち返した。
 先発が予想される塩沢太規投手(三年)は、ブルペンで32球を投げて状態を確認。準々決勝の登板から三日空き、「疲れは全くないし、感触も良い。決勝は一人で投げ抜く」と闘志を燃やした。
 チームは三試合連続2桁安打と打線が好調。桜井貴一主将(同)は「バットも振れているし、守備から攻撃のリズムにつなげられている」と手応えは十分。「順延しても気持ちは切れていない。先輩がつくってくれた二連覇のチャンスをものにしたい」と意気込んだ。
◆松商学園 速球想定し調整
 松商学園は上田市内の屋内練習場で、試合会場から着てきたユニホーム姿のまま練習を開始。守備の連係プレーや投球、打撃フォームを念入りに確認した。
 準決勝は、100キロ前後の緩い球で打ち取る投手の攻略が必要だったが、決勝は最速140キロを超える右の本格派が相手。打撃陣は力強い速球を想定し、タイミングの取り方を調整した。
 エースの青柳真珠投手(三年)、準決勝で粘投を見せた直江大輔投手(二年)ら投手陣は、小雨の降る中近くのグラウンドに移動。遠投で肩を温めた後、ブルペンに入って軽めの投球練習をした。
 大一番を控え、藤井大地主将(三年)は「ひとつひとつのプレーに声が出ていて、チームの雰囲気は非常に良い」と話し、「昨夏の決勝で敗退した先輩たちの借りを、しっかり返して甲子園に行く」と表情を引き締めた。