太平洋戦争末期に尾鷲湾で連合国軍と戦った旧日本海軍「熊野灘部隊」の戦没者慰霊祭が二十三日、尾鷲市北浦町の尾鷲神社であった。市民ら百八十人が出席し、犠牲者に祈りをささげた。
 潜水母艦「駒橋」を指揮艦とした熊野灘部隊は一九四五年七月二十八日、連合国軍の戦闘機と交戦。主要艦艇が大破し、三百人余の隊員のうち百四十七人が命を落とした。この歴史を後世に伝えようと、二年前に市民有志が「海軍熊野灘部隊慰霊顕彰会」を設立。神社内に碑を建て、慰霊祭を続けている。
 慰霊祭には会員のほか、旧海軍出身者らでつくる県水交会、自衛隊OBによる県隊友会の関係者らが参列。追悼や平和への思いを込めて玉串をささげた。
 顕彰会の枡田恭典会長(66)は「英霊の犠牲があって今がある。尾鷲でもこのような戦いがあったことを、引き続き語り継ぎたい」と話した。

 (小坂亮太)