松阪市議選の投票率は46・98%と過去最低になった。旧市時代より下がったものの六割前後だった二〇〇五年の一市四町合併後でも格段に低く、二年前の市議補選(52・64%)さえ下回った。目立った争点がなく市民の関心が高まらなかったことが主な要因とみられ、当選者からも有権者からも関心の低さが及ぼす議会への影響を懸念する声が漏れる。
 「興味がなく、選挙があること自体忘れていた」と棄権した女性会社員(25)。別の女性会社員(26)は「市議が何をしているかも、誰に入れていいかも分からなかった」と言う。
 現職十九人に新人十三人が挑んだが、落選者は四人に限られる中、「風を起こすほどの新人はおらず、現職に安泰ムードが広がった」(現職)。地域密着型の新人は少なく、飯高、飯南地域では生粋の地元候補がおらず、地域も燃えなかった。
 ベテラン市議は「よしあしは別で、市長と議会が対立した前市長時代は市民が市政や選挙に目を向けていた」と市政の安定化が関心低下の一因とみる。
 西村友志議長は「政治不信の影響か」と政治家側の反省を口にする。海住恒幸市議は「議会への期待感の喪失か。投票率が低いと市民の声を反映しにくくなる」と懸念する。
 合併後では最少得票の千票台の当選者もおり、有権者からは「市長に対する議会の立場が弱まらないか」「議員はやりがいや責任感をもてるのか」と心配する声も出ている。