喬木村は九月から、ふるさと納税の返礼品に、村外から心を贈る手助けをするサービスを加える。故郷の大切な人への弁当宅配と、墓掃除を代行する内容。生まれ故郷などを応援するふるさと納税の原点に立ち返り、考えた企画という。
 新サービスは、村を遠く離れた出身者が、実家の両親の食生活や墓の手入れを気にかけている実例をヒントにした。村内の業者が対象者と日程を調整し、健康や地元食材に配慮した弁当を届けたり、墓を掃除して花を手向けたりする。
 敬老の日やお彼岸を中心に、なかなか帰省できない村出身者や縁のある人に、活用してもらう狙い。担当者は「寄付者にお礼品を贈るというより、寄付者が心を贈るという新しい概念。県内ではまだ珍しい取り組み」としている。
 ふるさと納税は返礼品競争が過熱し、総務省が調達価格を寄付額の三割以下に抑え、家電などを扱わないように通達し、見直しが進む。村は、地元生産のノートパソコンとタブレット端末を六月末でやめ、新たな返礼品を模索していた。

 (石川才子)