◆推進会議が初会合
 富士山を生かしたまちづくりを話し合う富士宮市の「世界遺産富士山のまち推進会議」は二十四日、本年度の第一回会合を市役所で開いた。開館までおよそ五カ月となった県富士山世界遺産センター(富士宮市宮町)の概要をセンター整備課の落合徹課長が説明し、年間来館者数の目標を三十万人とすることなどを掲げた。
 建物は三棟からなり、中心となる展示棟は、ヒノキ材で組み上げられた円すい形の「逆さ富士」。内部は五階建てで、一階エントランスから約二百メートルのらせん状のスロープを上り、壁に映し出される四季の映像を見ながら富士登山を疑似体験できる仕組みになっている。最上階には本物の富士山が見える展望室を設置。「下山」は、スロープの中心にある展示室を回遊しながら一階までたどる。地質学的形成を紹介する「荒ぶる山」(五階)、信仰や祭について知る「聖なる山」(三階)など階ごとに異なるテーマを学べる。
 世界遺産センターは十二月二十三日に開館予定で、今月末で工事が完了する。別棟には4K画質の265インチ大画面を備えた映像シアターや、国宝や重要文化財の展示が可能な企画展示室を整備する。
 今のところ、ガイダンス展示やミュージアムショップのある一階部分は入場無料、二階以上の展示部分は有料を想定。定休日や営業時間などと併せ、入場料は県議会九月定例会に提出するセンターの運用に関する条例案で提示する。
 県は来館者目標数の三十万人の内訳について、国外を含む県外から十二万人、県内から十八万人と想定。県外からは六万人がバスや自家用車、五万人がJR東海道新幹線を利用すると見込んでおり、落合課長は「新富士駅とセンター間のアクセス向上に努力したい」と話した。
(前田朋子)