日本とロシア両政府の貿易や経済関係について、閣僚級の政府間委員会に設置された「地域間交流分科会」の第六回会合が二十四日、富山市の富山国際会議場で開かれ、互いの交流促進を確認した。ロシアとの長年の交流から、富山が国内の地方都市として初めて開催地に選ばれた。
 両国の政府や自治体、企業関係者約五十人が、地域間交流の現状や拡大への取り組みを話し合った。日本側議長を務める外務省の山崎和之外務審議官は「日ロの官民で協力を進めていきたい」とあいさつ。ロシア側のツィブリスキー・アレクサンドル・ビタリエビチ経済発展省次官は「具体的プロジェクトのいくつかが開始されるのではないか」と期待を込めた。
 富山県の石井隆一知事は、県が一九九二年に友好提携を結んだロシア沿海地方との交流を報告。富山からの交通手段としてかつてあった飛行機や船による直行便の再開のために「経済面などの交流の促進と、日ロ政府の財政的な支援策が必要」と訴えた。ビザの発給要件の緩和なども求めた。
 分科会前には両国の企業関係者らが主体の意見交換会もあり、県は製造業やロシアとの物流拠点の伏木富山港などをアピールした。 (山中正義)