国の特別天然記念物で絶滅危惧種「ニホンライチョウ」の環境省などによる人工繁殖事業で、大町市立大町山岳博物館は二十五日、六月二十一日と七月二日にそれぞれ生まれた計四羽の動画を公開した。リンゴやコマツナなどをよく食べるなど順調に成育しており、鳥羽章人館長は「気を緩めずに育てていきたい」と話している。
 六月二十一日に生まれた二羽は、近親交配を避けるために上野動物園(東京)から移された卵二個から誕生。体高はともに約十六センチになり、体重も二二五グラム、二四二グラムに増えた。羽毛にはライチョウ特有のしま模様が見られるようになった。
 同館で飼育するつがいから七月二日に生まれた二羽は、体高がともに約十二センチ、体重は一〇七グラムと一一五グラムになり、頭とほおから羽が生え始めた。体重が当初は増えづらかったが、鳥羽館長は「現在は正常値の範囲内」と話す。
 同館によると、同館から那須どうぶつ王国(栃木県那須町)に移された卵一個からも二十三日、ひなが生まれた。近親交配を避けるために七月十八日に移していた。

 (林啓太)