西川一誠知事は二十五日の定例会見で、高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)の廃炉に絡めて国に四車線化の要望を強めていく考えの舞鶴若狭自動車道について、全線開通後の三年間で一日当たりの交通量が6%増え、嶺南地方の観光への効果もあったと説明。今夏から「可能なところからの四車線化を訴える」との方針を示した。
 四車線化を求めているのは、敦賀市の敦賀ジャンクション(JCT)−京都府舞鶴市の舞鶴西インターチェンジ(IC)間の暫定二車線区間(八五・五キロ)。これまでも国に要望してきたが、今月七日の県議会でもんじゅ廃炉の地域振興の一つとして、国に訴えていく考えを示していた。
 県内の舞若道は二〇一四年七月二十日に全線開通した。西川知事によると、一日当たりの平均交通量は一年目の六千五百台から現在は六千九百台に増加。嶺南全体の観光客数も年間七百三十三万人から八百八十一万人へと二割増え、さらに企業誘致の効果も上がったとした。
 ただ、国は舞若道の四車線化には一日当たり一万台の交通量が必要とする。西川知事は「機能発揮されれば(嶺南全体はもちろん)敦賀の発展にもなる」と四車線化を急ぐべきだとした。
 もんじゅ廃炉に伴う地域振興の全体像については▽大学誘致▽原子力の試験研究機関誘致▽液化天然ガス(LNG)インフラの整備▽敦賀市での水素エネルギー関連産業の拠点化を目指すハーモニアスポリス構想の実現▽原子力関連交付金の拡充−などを検討していると説明した。

 (尾嶋隆宏)