東京電力福島第1原発事故から7年目の夏。今年も福島県から子どもたちを招く保養キャンプが、県内各地で行われる。その先陣を切って25日、福井市内の2カ所で始まった。1週間の日程で福井の豊かな自然を満喫してもらう。福島への関心の低下も指摘される中、主催者たちは「福井に来てくれる子がいる間は、続けていきたい」と意気込む。
 「一番の楽しみ? 海水浴!」。子どもたちからは元気な答えが返ってきた。真宗大谷派福井教区が主催する「福島キッズリフレッシュキャンプ」。五年目を迎えたキャンプに今年は福島、いわき、白河の三市と泉崎村から小中学生九人が参加した。
 宿泊場所は福井市花月一の福井東別院。朝は僧侶と一緒に勤行から始まる。僧侶や寺院関係者がスタッフとなり、勉強を教えたり海水浴をしたりして交流する。
 実行委員長の嵯峨祐眞さん(54)は、福島県の親子と交流する中で「日常生活の隣に放射線があることを知った」という。一時でも福島を離れ、心も体もリフレッシュできるようにと準備してきた。
 福井市徳尾町の禅林寺でも同日、県内の超宗派の僧侶ら有志による「terra(てら)ねっと福井」のキャンプが始まった。児童十八人が参加し、交流する。代表の佐々本尚さん(43)は「顔を思い浮かべられる子たちが来てくれる間は、続けないと」と話す。
 県内ではこのほか、福井市殿下地区の被災者受入委員会が八月一日から十日まで、福島県と熊本県から四十七人を招く。福井市美山地区の同市自然体験交流推進協議会は八月十五日から二十一日まで、福島県から約四十人を招いてキャンプを行う。
 (藤共生)