第九十九回全国高校野球選手権福井大会は二十六日、福井市の県営球場で準決勝が行われる。私立勢が準々決勝までに姿を消し、四年ぶりに公立校のみの対戦となる。各校とも地力があり、持ち味を発揮して甲子園出場を狙う。
 第一試合は福井商と坂井が対戦する。福井商は右腕・石本太一投手が、準々決勝の啓新戦で八回に得点を許すまで21回連続無失点を記録。抜群の安定感でチームを引っ張ってきた。第一シードの啓新に延長の末、サヨナラ勝ちした粘り強さもある。
 坂井は左腕の吉川大翔(ひろと)投手を中心に一、二回戦は1点差の接戦を制した。準々決勝の武生戦は大差をつけた段階で降雨ノーゲームとなったが、再試合でも確実に得点を重ねてコールド勝ちし、勢いがある。
 石本、吉川の両エースの投手戦が予想され、終盤勝負になりそうだ。
 第二試合は敦賀と武生商が激突する。敦賀は準々決勝の福井高専戦で、スクイズを含む4犠打をきっちりと決めて得点する試合巧者ぶりを見せつけた。エースの深山航(みやまわたる)投手も大崩れしない安定感で、勢いに乗る福井高専打線を1点に抑えた。
 武生商は準々決勝で敦賀気比に逆転勝ち。ここ一番での打線の得点力、勝負強さには目を見張るものがある。投手陣は前沢佑哉、大塚理功(りく)両投手の継投で勝ち上がり、ともに要所を締める投球で切り抜けてきた。
 二回戦で延長戦をものにするなど競り合いの強さを発揮している古豪・敦賀を相手に、武生商が初の決勝進出を果たせるか注目される。

 (笠松俊秀)