全国高校野球選手権滋賀大会は十三日目の二十五日、大津市の皇子山球場で準決勝二試合があり、頂点を争う二校が決まった。春の県大会で優勝した彦根東が終盤の攻勢で水口に勝ち、昨夏優勝の近江は水口東との投手戦を制した。四年ぶり十八回目の決勝進出で春の県大会に続く優勝を目指す彦根東に対し、四年連続十九回目の決勝進出で二連覇を狙う近江。決勝は二十六日午後零時半から、皇子山球場で行われる。
◆本格派の投手戦か
 <展望> 盤石の投手陣を擁する二校が、甲子園への切符をかけた舞台で激突する。
 彦根東は左腕増居、近江は右腕香水。ともに本格派の投げ合いが予想される。先制点がそのまま決勝点になる可能性もある。
 彦根東の打撃は、原晟、高村、岩本、吉本が好調を維持。切れ目のない打線で大量得点が狙える。投手陣は増居のほか、原功、松井も控える。先制点から試合の主導権を握りたい。
 近江は香水、金城、村田の投手陣を支える堅い守りが最大の魅力。打撃は木村龍、向井、香水、笠井が好調だが、相手投手を攻めあぐねる場面も多かった。1点を守り切る展開に持ち込みたい。

 (大橋貴史)
◆1−0で勝つ野球する
 <近江・多賀章仁監督> なかなか点の取れない試合を経験し、チームに「守りから粘り強くいくぞ」という一体感が出てきた。疲れはあるが、決勝はまた別物。昨年は準決勝のけがで甲子園の土を踏めなかった香水が、悔しい思いをぶつけてくれると思う。1−0で勝つのが近江の野球。先頭の木村龍を向井で返すなど、持ち味を出した戦いをしたい。
◆序盤に主導権握りたい
 <彦根東・村中隆之監督> 決勝は思い切り甲子園への切符を意識して戦う。謙虚にならず、闘志を前面に出していく。序盤から安打を放ち、試合の主導権を握るのが理想的だ。安定している投手陣が試合を作ってくれるので、1点を取られて慌てるチームではない。いい野球をした方が甲子園に行く。県内最後の試合にふさわしいプレーを選手に期待している。