設立式講演 「成長企業のステップ」
 部下の仕事と育児両立を考え、業績も伸ばして自らの生活も楽しむ上司「イクボス」を応援しようと、県が準備を進めてきた「イクボス企業同盟とやま」の設立式が二十五日、富山市湊入船町のサンフォルテであった。県内の企業や自治体など百団体が加盟。個々の取り組みや先進事例の情報共有を目指し、秋ごろに初の会議を開く。(木許はるみ)
 設立式には、加盟団体の役員ら約二百五十人が出席。石井隆一知事や経済団体の代表者ら十一人が壇上で、同盟の設立宣言を読み上げた。「企業が率先して、仕事と家庭を両立できる職場環境づくりに取り組み、労働生産性の向上を図ることが経済成長につながる」「ワークライフバランスを推進するため、ネットワークを拡大する」とした。
 石井知事は「生活水準を維持するためにも、生産年齢人口だけでなく、高齢者、女性にも活躍してもらうことが必要不可欠」と前置きし「志あるイクボスに賛同をもらい、設立した同盟の輪を広げたい」とあいさつした。
 イクボスの育成に積極的な文房具販売製造「コクヨ」(東京都)の黒田章裕会長が講演。育児休暇を取得した男性社員の「チームでの仕事の進め方が分かった」「相互理解が進み、コミュニケーションが活発になった」といった声を紹介した。社員の仕事と家庭の両立を促すことで「現場が変わり、成長企業のステップになる」と話し、イクボス養成のポイントは「経営者の覚悟」と語った。
 イクボス企業同盟とやまの初の会議では、情報共有とともに男女共同参画社会の実現や働き方改革の方法を話し合ったりする。