北陸に停滞する梅雨前線の影響で、石川県内は二十五日、各地で強い雨が降り、金沢市で土砂崩れによる避難勧告が出されるなど被害が相次いだ。金沢地方気象台は二十六日明け方まで雨が降り続くと見込み、土砂災害などへの警戒を呼びかけている。
県道通行止めや列車乱れ
 金沢では午前八時すぎまでの四十八時間の雨量が一六四・五ミリに達し、七月の観測史上最大を更新した。一時間当たりの最大雨量は金沢や小松で朝、二七・五ミリを記録した。二十三日から二十五日午後五時までの総降水量は金沢で一九四・五ミリ、加賀市菅谷で一三五・五ミリになった。
 金沢市鈴見台五では民家裏手にある高さ十メートルほどの道路ののり面が崩れ、土砂が民家近くまで迫った。近所の十一世帯二十八人に避難勧告が出された。避難先の浅川市民センターには二十五日午後四時現在、自主避難の一世帯も含め、七世帯十六人が避難した。
 金沢市東御影町の卯辰山花菖蒲園付近では、駐車場近くののり面が崩れ、駐車中のトラック三台の上に木が倒れた。当時トラック内に人はおらず、けが人はいない。トラック一台のドアミラーが折れた。
 市の午後三時現在のまとめでは、同市鈴見台五など十二カ所で土砂崩れがあり、市道の冠水は六カ所に上った。
 加賀市大菅波町では午前七時三十五分ごろ、JR北陸線高架下の道路が三十センチほど冠水し、車一台が一時立ち往生した。
 県道は午後五時現在で八路線八カ所が通行止め。石川、岐阜両県にまたがる白山白川郷ホワイトロードは午後から有料区間が全線通行止めになった。二十六日午前六時からのパトロールで安全が確認されれば、通行止めは解除される。
 JR西日本金沢支社によると、北陸線は午前、金沢−西金沢間で一時、運転を見合わせた。「サンダーバード」や「しらさぎ」など特急十六本や普通十六本が運休し、九千二百人に影響が出た。午前六時五十五分ごろ、金沢駅の雨量計が二十四時間で一一〇ミリ、一時間で三〇ミリの規制値に達した。北陸新幹線に影響はなかった。