世界ジオパーク認定を目指す伊豆半島ジオパークの現地審査が二十五日、始まった。国連教育科学文化機関(ユネスコ)から派遣された専門家二人が三日間の日程で、地質の特徴が見られる見どころ「ジオサイト」を中心に十七カ所を訪れる。
 世界認定への挑戦は二〇一五年九月に認定保留を受けて以来二度目で、同年十一月にユネスコの正式事業に採用されてからは初めて。審査員は、地質学が専門のマレーシア人のイブラヒム・コモーさん(64)と古生物学が専門のルーマニア人のアレクサンドル・アンドラサヌさん(57)が務める。
 初日は、伊豆市の拠点施設「ジオリア」を起点に、同市のわさび沢、西伊豆町の黄金崎、堂ケ島、一色枕状溶岩を視察した。
 ジオリアでは、伊豆半島ジオパーク推進協議会会長の菊地豊伊豆市長が「私たちが何をしてきたか、何を考え、いかにユネスコに貢献していくのか審査を通じて理解してもらいたい」とあいさつ。協議会顧問の小山真人静岡大教授が火山島同士が現在も衝突を続けている伊豆半島の特徴などを説明した。
 堂ケ島では、狩野謙一静岡大名誉教授が海岸の崖を案内し、独特な景観をつくった海底火山の活動について解説した。審査員たちは説明に熱心に耳を傾けたり、地層や看板の写真を撮影したりしていた。
 小山教授は「専門的な会話ができており関心を持ってくれていると思う。前回と比べて、しっかりした運営体制や住民総出でジオパークを支えている点を見せられた。伊豆半島の自然の素晴らしさと世界的な価値を伝えたい」と語った。
 二十六日は下田市の街並みや南伊豆町の子浦、二十七日は伊東市の大室山や函南町の丹那断層公園を巡る。
(佐久間博康)