鈴木英敬知事は二十六日、リニア中央新幹線の名古屋−大阪間の整備促進を目指して、ルートの三重県、奈良県、大阪府が連携する新体制を九月に発足させると発表した。
 JR東海は名古屋以西を早ければ二〇三七年に開業する計画。県内は空港や新幹線の駅がないため、県はリニアの早期開業を活性化につなげたい考えで、鈴木知事は「愛知県での用地取得などの苦労を聞くと、三七年に向けて工事を開始するにはもう時間的猶予はなく、沿線自治体や経済界が団結する必要がある」と説明した。
 三重、奈良両県はすでに合同で国やJRなどに働き掛けを行っており、用地買収などが特に難しくなるとみられる大阪府を巻き込む必要があると判断し、参加を呼び掛けた。
 連携の第一歩として、九月十一日に大阪市内で三府県の知事や経済界トップらが集まり、JR東海幹部を招いて決起大会を開催。大会後は三府県や関西経済連合会などがまとまって、駅位置やルートの早期確定に向け、JRなどに要望や支援をしていく。
 リニア中央新幹線は二七年に東京・品川−名古屋間が開業後、四五年までに大阪延伸の全面開業を予定していたが、約三兆円の財政投融資を活用し最大八年前倒しを目指す方針が、昨年決まった。

 (森耕一)