シンガポールで四日から開催されたアジア大会のボルダリング種目で準優勝を果たした津市の高田高校二年、田嶋瑞貴さん(17)が二十七日、同市役所を訪れ前葉泰幸市長に快挙を伝えた。二〇二〇年の東京五輪で正式競技になるスポーツクライミングの注目度は高まっており、新たなホープとして活躍が期待される。
 アジア大会で、田嶋さんはユース日本代表選手の一人として出場。複数のコースを制限時間以内にいくつ登れたかを競うボルダリング種目で、好成績を収めた。
 田嶋さんの特技は、優れた足さばきと、それ故になせる安定した重心移動。多くの選手は壁のホールド(突起)に指を引っかけて登る。しかし、田嶋さんは握力が同年代の平均レベルの約四十キロしかないにもかかわらず、重心が安定しているためホールドを指ではさむ登り方が主体だ。
 報告を受けた前葉市長は、田嶋さんの今までの好成績を聞いて驚き、「これからも多くの大会で好成績を期待している」と激励した。
 スポーツクライミングは、ボルダリング以外に制限時間以内の到達高度を競う「リード」と、同一条件の壁を駆け登るタイムを競う「スピード」を含めた計三種目の複合競技。県内では、ボルダリングの練習ができる場所しか存在しないという。
 田嶋さんの姉あいかさん(18)=津市出身=もスポーツクライミングで活躍中。東京で練習に励んでいるという。田嶋さんも、東京五輪出場を目指し、さまざまな練習場がある関東の大学への進学を考えていることも明かした。
 (松島京太)