中国の若手メディア関係者ら三十二人が二十七日、あわら市井江葭(いえよし)にある県の新規就農支援施設「ふくい園芸カレッジ」を視察し、今春誕生したブランド米「いちほまれ」の販売戦略など、農業振興に向けた県の施策を取材した。
 外務省や公益財団法人日中友好会館、中国政府のメディア管轄機関「国務院新聞弁論公室」による交流事業の一環。
 新聞やテレビ、雑誌社で働く三十歳前後の九十七人が二十三日に来日し、農業、少子高齢化、建築と不動産業のテーマ別に、三十日までの日程で日本各地を視察している。
 農業分野の一行は二十六日に来県した。ふくい園芸カレッジでは、ミディトマトの選別を見学。
 福田成(しげる)主任から「新規就農コースは、研修生が栽培計画作りから栽培、出荷まで行う」などと説明を受けた。最長二年の研修が無料と聞くと驚いた様子で、卒業生の進路や日本での平均的な農業収入などの質問が相次いだ。
 一行は、同コース二年目で大阪府警の警察官から農家への転身を志した森雅仁さん(48)=福岡県出身=にもインタビュー。「ものづくりの楽しみを味わいたかった。農業はリスクもあるが、もうかる産業にもできるはず」との言葉を、熱心にメモしていた。
 重慶ラジオテレビ集団総局の記者、易瑩(イーイン)さん(34)は「都市部への人口集中は中国でも課題。農業者を支える行政の施策、若手農家の意欲を聞き、勉強になった」と話した。

 (北原愛)